「喉のつまり感」で悩んでる人に ――深い腹式呼吸で梅核気(ばいかくき)が楽になった話
こんにちは、シノヅカキクです。
はじめに
症状のある友人にも伝えた所、だいぶ良くなったそうです!
もし同じ症状で悩んでる人にも読んでほしいと思 い、この記事を書きました。
梅核気の症状のない人でも、ゆっくりとした深い呼吸により「 血流が良くなる」という嬉しい効果もあるので、 時間があったらぜひお試しください。
梅核気(ばいかくき)とは
聞いたことのある人もいるかもしれませんが、梅核気とは喉の下の方、 ちょうど鎖骨の間あたりに種がつまってるような感覚で、 物を飲み込みにくくなったりする症状です。
原因はストレスが多いと言われていますが、 もともと呼吸が浅めの人にも見られるように感じます。
だいぶ昔になりますが15〜20年ほど前に、 私もこの症状になったことがありました。
喉の下のほうがキューンとしまる感じが続いて「なんだろう?」って思ってたな。
喉の下のほうがキューンとしまる感じが続いて「なんだろう?」って思ってたな。
その症状がしばらく続いた後、たまたま読んだ雑誌で深い腹式呼吸を知って試したらなんと梅核気の症状が良くなったではないですか!
梅核気を治したいと思ってやったわけじゃなかったから、本当に驚きま した。
それ以来ずっと、リラックスしたい時や体調を整えたい時に、 自分で鍼灸する他にもその呼吸法をしています。
呼吸について
ところで、 私たちは普段特に意識することなく呼吸できていますね。
これは脳に必要な酸素を送るためで、 酸素量や二酸化炭素常の量は常に脳に監視されています。
息を止めようとしても苦しくなって途中で息をしてしまうのは「酸素が足りないから息をして!」 という脳の命令によるものです。
逆に言えば、 呼吸のやり方で体に影響を与えることもできるのです。
呼吸のしくみ
では呼吸法を知る前にまず、 私たちが普段どのように呼吸してるのかについて書いていきます。
肺は外肋間筋と胸郭と横隔膜の動きにより動きます。
胸式呼吸…胸郭(きょうかく) と呼ばれる肋骨と背骨と胸骨で作られるカゴのような空間の動きに よる呼吸。
肋骨についてる外肋間筋の収縮により胸郭が拡大して肺が伸びて息 を吸い、外肋間筋が弛緩することで肺がしぼんで息を吐きます。
腹式呼吸…横隔膜による呼吸。
横隔膜は収縮すると下に降り、 それにより胸郭が開き息を吸い込みむ。 横隔膜が弛緩して胸郭が狭くなると息を吐き出す。
また、 血中の酸素濃度も上がって脳や身体の働きも活発になります。
簡単にイメージがわくようイラストを描いてみました!
浅い呼吸は効率が悪い
例えば、 1分あたり32回の浅く速い呼吸をした場合の肺胞換気量は100 mlですが、 1分あたり8回の深い呼吸の場合は肺胞換気量は850mlと8倍 もの差があります。
肺胞換気量とは、実際にガス交換を行う空気のことです。 これが少ないと息をしても苦しくなります。
これを見ても、深い呼吸がいかに大切かがわかると思います。
シノヅカ式「深い呼吸」をやってみよう
では実際に、深い呼吸をやってみましょう。
いつでもどこでも、 喉のつまりを感じた時すぐできるよう考えました。
イラストを描いてみました!
10秒かけてゆっくり息を吸います。
5秒息をとめます。
実際は息は肺にありますが、息を止めたままお腹をふくらませ、 胸にある空気をお腹へ移動させるイメージを持って下さい。
なぜお腹をふくらませるのかと言うと、自律神経が密集している「 横隔膜」を刺激するためです。
お腹への息の移動を意識せずそのまま息を吐き出すと、 胸郭だけを使った呼吸「胸式呼吸」になってしまいます。
今回は深い呼吸で自律神経を整えたいので、「胸式呼吸」 じゃないほうが良いのです。
そしてこの呼吸はもうひとつ大事な目的があって、それは「 横隔膜を体の中でマッサージするイメージを持つ」 ということです。
吸った息をお腹へ移動するイメージを持つことで自律神経の密集す る「横隔膜」を刺激します。
口を小さくすぼめて、
自律神経の副交感神経は、息を吐くときに優位になります。
ストレスなどで自律神経のバランスが崩れてる人は、 交感神経が優位になりがちなので、 息を吐くのを特に意識すると良いと思います。
5回もやると体がぽかぽかに。
全身に酸素が行き渡ってる感じがしてくると思います。
梅核気の症状のある人や、手足の冷えを感じてる人、 リラックスしたい人におすすめ。
気がついた時にちょこちょこやると体が変わってくると思います。
おわりに
今日は梅核気について書きましたがいかがでしたか?
病院で見てもらうほどじゃないけど、ずっと気になる症状なんですよね。
この呼吸法で少しでも症状が楽になってもらえたら嬉しいです。