蘭尾(らんび)へのつぼ押しで消化不良をやわらげよう
こんにちは、Kamikeはりきゅう院のシノヅカキクです。
いきなりですが、皆さんは虫垂炎になったことはありますか?
よく盲腸とも言われたりしますが、正確には虫垂炎(ちゅうすいえん)と言います。
虫垂は盲腸という腸の1部分から出る突起のようなもので蘭の花に似てるから?蘭尾(らんび)とも呼ぶようです。
これからお話する蘭尾(らんび)というつぼは慢性虫垂炎、消化不良に効果があると言われているのですが、虫垂のことを蘭尾(らんび)と呼ぶことからこの名前がついたのかもしれません。
先ほども言いましたが蘭尾(らんび)は慢性虫垂炎や消化不良によく効くようで、慢性の虫垂炎を鍼で治療したという記録も残っています。
最近これまで何の役目もないと思われていた虫垂が、腸内細菌の大切なすみかであることがわかり、急性虫垂炎の手術で虫垂を取るのは前より減ったようです。
また、慢性虫垂炎になる機会もそれほど高くないと思うので、蘭尾(らんび)というつぼのもう1つの効果である消化不良の改善を目的としたつぼ押しについてお話ししたいと思います。
ひとくちつぼメモ
つぼ押しの話をする前にまず、簡単につぼ(経穴)について説明します。
古典的な「つぼ」は361個、つぼが並ぶ道を経絡といい、主な経絡は14本あります。
蘭尾(らんび)はその14本に属さない奇穴です。奇穴は特定の症状に効くとされるつぼで、経絡(けいらく)と呼ばれるつぼの道的なものはありません。
つぼは初めてだけど、ちょっと興味あるなぁという人は、良ければ下のリンクから、つぼについての説明をご覧になってください。
目次
蘭尾(らんび)への「つぼ押し」で消化不良をやわらげよう
つぼについて簡単にわかったところで早速、蘭尾のある場所について見ていきましょう。
場所
下のイラストをご覧ください。
(イラストに出てくる壺のようなキャラクターは「ツボたん」といいます。
ツボたんについては、「このブログへようこそ!」というタイトルの記事の中で説明してるので、もしお時間あったら読んでくれると嬉しいです!)
蘭尾(らんび)は、ひざを少し曲げてできる外側下のくぼみから指7本下の、押すとズーンと痛いところです。
注意
つぼ押しは、食後すぐはさけるようにしましょう。
つぼ押しの方法
以下に「つぼ押し」のポイントを書きます。
- 皮膚が傷つくので、爪で押さないように
- 力が入りすぎないよう、中指で押しましょう
- 効果を求めて強く押しすぎないようにしましょう
- 皮膚や筋肉をいためないよう、ほどほど(10回程度)でやめましょう
おわりに
いかがでしたか?
知っておくと、もし夜中にお腹が痛くなって病院行くまでまだ時間があるなんて時に役に立つかもしれませんね!